看護師が直面する中小病院で働く際のデメリットとして、まず人手不足が挙げられるでしょう。中小病院では少ないスタッフでさまざまな業務をこなさなければならない場合が多く、看護師一人ひとりの負担が大きくなりがちです。そのため、仕事が定時までに終わらず残業が増え、プライベートの時間が取りにくいことも珍しくありません。また、設備や資源が限られているため、患者に提供できる治療やケアの選択肢が限定されることもデメリットの一つと言えるでしょう。限られた環境の中で看護師は常に最適なケアを提供しようと努力する必要がありますが、それがストレスになることもあるのが実情です。

一方、大病院で働く看護師が直面するデメリットの一つが、部署間のコミュニケーションの難しさでしょう。大病院には多くの部署があり、それぞれの部署で業務が大きく異なるため、全体としての連携が取りにくい状況が生じます。その結果、患者情報が正確に共有されなかったり、必要な連携がスムーズに行われなかったりと看護師の業務負担を増加させる要因となるのです。そして、大病院は患者の数が多く、それに伴って看護師一人あたりが担当する患者数も多くなります。そのため、看護師は個々の患者とじっくり向き合う時間が取れず、患者一人ひとりに寄り添ったケアを行うことが難しくなるのです。以上のことから、中小病院も大病院もそれぞれに働きにくさを感じるデメリットを抱えていることがわかるでしょう。